令和5年2月24日付けで、教学マネジメント指針(追補)が公開されました。
同時に「学修者本位の大学教育の実現に向けた今後の振興方策について(審議のまとめ)」が公開され、「総合知」の創出・活用が必要とされる時代にあっては、「文理複眼」的な思考力等を涵養することが求められ、初等中等教育段階から総合的な探求の時間を軸に教科等横断的な学びに取り組むことが推進されています。大学においては、この様な改革を踏まえて、入学者選抜の改善を図り、文理横断・融合教育の推進に取り組むことが期待されています。
本追補は、学修者本位の教育の実現に向けた教学マネジメント指針の「Ⅱ授業科目・教育課程の編成・実施」の次に「追 入学者受け入れ方針に基づく大学入学者選抜の実施」が置かれました。
具体的には、グランドデザイン答申に示された「2040年に必要とされる人材」の具体的な資質が審議のまとめとして示され、その実現に向けた提案の一つとして、教学マネジメント指針(追補)が発出されたと理解できます。
審議のまとめ16頁抜粋 国においては、「大学入試のあり方に関する検討会議提言」を踏まえ、入学者選抜の改善に関する各大学の取組を適切に把握し、他大学の模範となる先導的な取組を推進することが重要であり、積極的な取組を促進・評価する観点から推進策を講じる必要がある。具体的には、定期的な実態調査に基づく好事例の選定・公表や優れた取組に対するインセンティブの付与等を行うとともに、各大学が入学者選抜の改善を図る上で参照すべき指針となるよう、「教学マネジメント指針」について、入学者選抜の改善等の観点からの記述を盛り込んだ追補を作成することが求められる。 |
短期大学においては、設置の目的を踏まえたD・Pによる「出口における質保証」を実現する学位プログラムを充実・強化する意味で、まずはA・P並びに入学者選抜の改善に向けた指針としては如何でしょう。
参考資料
教学マネジメント指針(追補)全体版 (mext.go.jp)
【資料2-3】教学マネジメント指針概要(追補後) (mext.go.jp)
「学修者本位の大学教育の実現に向けた今後の振興方策について」(審議まとめ)(令和5年2月24日 中央教育審議会大学分科会) :文部科学省 (mext.go.jp)